解体工事前の片付けはどこまで必要か、悩んでしまいますよね。基本的には、残置物はすべて解体工事の依頼者が処分すべきです。しかし、実際にはそのまま残していい物と処分すべきもの(不要な物)があります。

とはいえ、どんな物を残していいのか、処分すべきなのか、よく分からないこともあると思います。そこで今回は、解体工事前の片付けはどこまでやるべきかについて、解体業者の目線から具体的に解説します。これから建物の解体工事のご予定がある方は、必見です!

住宅解体の流れはYouTubeでもご紹介しています、ぜひこちらも合わせてご参照ください。全体の流れを知ってから解体工事に臨みましょう!

解体工事前に不用品を片付けるべき理由

不用品を片付け

建物の解体工事前には、不要な物を片付けることが重要です。主な理由については、以下をご覧ください。

残置物の処分は所有者の義務

解体工事前に残っている物は、残置物扱いになります。残置物とは、建物の所有者や賃貸人の私物で、処分せずに放置されている物のことです。残置物の所有権は、建物の所有者にあるため、解体業者が勝手に処分できません。

そのため、解体工事前に残置物がどれくらいあるのか、どのように、誰が処分するのか、依頼者側もある程度把握しておく必要があります。残置物の扱いが食い違うと、後述するトラブルに発展する場合があります。

残置物を業者に依頼した場合すべて「産業廃棄物」となる

残置物を業者に依頼した場合すべて「産業廃棄物」となるため、家庭ごみのように一般の処分方法で処理することはできません。業者に依頼した場合は一般のゴミ回収施設で廃棄することができなくなるため割高になります。

自治体の粗大ごみ回収などを利用して自分で処分する場合は一般廃棄物扱いとなるため、費用を抑えられます。可能な限り事前に自分で処分しておくことで、解体工事のコスト削減にもつながります。

解体業者とのトラブルを予防する

解体業者とのトラブルを予防する意味でも、解体工事前に片付けるべき物をそのままにしてはいけません。予期せぬ残置物はトラブルの種です。見積りをしっかり対応してくれる業者の場合は問題ありませんが、適当な見積りをする解体業者の場合、後日追加費用が請求されることになります。

ウラシコでは解体工事前に必ず現地調査を行い「家の中の残置物」がどれくらいあるか、誰が処分するのかを確認しています。解体工事を依頼する場合は、このように必ず現地調査に対応してくれる業者を選ぶようにしましょう。

工期が延びることがある

工期が伸びることがあるのも、本来なら片付けるべき物を残してしまうデメリットです。特に、物量が多い、汚れがひどいといった場合は、仕分けや処分に多くの手間がかかります。

売却などの予定があり、特定の日にちまでに解体工事を終えたい場合は、特に注意しましょう。解体工事の工期が延びた結果、売却契約の不履行に対する違約金の支払いなど、思わぬ損害につながることがあります。

解体工事前の片付けで残していい物は?

残していい物

まずは、残しても良いものを解説します。基本的に建物と一体化している設備は、無理に片付けなくても構いません。たとえば、以下のような設備です。

分類 具体例
水回り設備 キッチン、トイレ、洗面台、ユニットバス、給湯器
建具 室内ドア、ふすま、障子、クローゼット
内装設備 照明、カーテンレール、換気扇、スイッチ、コンセント
造り付け家具 備え付け収納、棚、カウンター
外構 ブロック塀、フェンス、門柱、ウッドデッキ、カーポート
建物構造 屋根、窓、サッシ、壁、床、天井

上記のような設備は、建物に固定されているため、簡単に取り外すことができません。そのままにしておいても片付け時に追加費用を請求されないのが一般的です。

特に給湯器やキッチンなどの水回りは、配管や配線があるため、専門業者に取り外しを依頼してください。専門知識がない人が取り外すと、明確な法律違反です。ガス漏れや感電などにより、思わぬ事故につながることがあるので絶対にやめましょう。

ほかの建物に移設する予定がなく処分されても構わないのなら、そのまま残しておいて大丈夫です。ただし、実際にどんな物を残しておけるかについては解体業者によっても異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

解体工事前の片付けで処分すべき物は?

分類 具体例
家具 タンス、ベッド、ソファ、テーブル、棚、机、イス
家電 冷蔵庫、洗濯機、テレビ、電子レンジ、エアコン本体
生活用品 衣類、布団、カーテン、食器、調理器具、日用品
紙類・雑貨 本、雑誌、アルバム、書類、文房具
危険物 ガスボンベ、灯油、塗料、シンナー、農薬、バッテリー
庭や倉庫の荷物 自転車、タイヤ、工具、農機具、物置の中身

次に、解体工事前の片付けで処分すべき物を具体的に見ていきましょう。

ガスコンロ・エアコン

ガスコンロ、エアコンは、建物の設備であっても、解体工事前に処分すべきです。解体業者によっては、ガス設備やエアコン設備の撤去資格を有している業者もあります。信頼できる解体業者が身近にいる場合は、解体業者に事前に相談して処分することもできます。

なお、ビルトインタイプの増設したガスコンロやエアコンの取り外しは、依頼してから実際に取り外しが完了するまで日にちがかかることが多いため、早めに手配するゆにしましょう。

家具・家電

処分すべきもの

タンスや食器棚・ベッドなどの家具、冷蔵庫・テレビ・洗濯機などの家電は、可能な限り建物の解体工事前に片付けるべき物です。大きさや重量がある物でも、取り外しおよび運搬が可能な場合は、基本的に片付けましょう。

なお、冷蔵庫・テレビ・洗濯機・エアコンは、家電リサイクル法の対象品目となり、自治体回収に粗大ゴミとして出すことができません。詳しくは、経済産業省のサイトを参考にしてください。 なお、まだ使える家電は、買取に出すことも可能です。

ウラシコでは、解体工事前の不用品処分・買取にも対応しております。「産業廃棄物収集運搬」「古物商」の資格を有していますので、お気軽にご相談ください。

パソコン

意外と残してしまいがちなのが、パソコン(モニター含む)です。古い機種や故障で使えなくなったパソコンは、資源有効利用促進法の対象品目になるため、法律に沿って処分する必要があります。したがって、自治体回収に粗大ゴミや不燃ゴミとして出せないので、注意しましょう。

パソコンの処分については、経済産業省のサイトをご覧ください。 まだ十分に使えるパソコンは、買取に出す方法もあります。パソコンの買取業者は「データ消去」もまとめて対応してくれるため安心です。

ただし、ここで注意したいのがパソコンの中に入っている情報です。これらは「デジタル遺品」と呼ばれます。デジタル遺品の中には、SNSのアカウント情報、証券口座のパスワードなど、故人の重要なデータが入っていることがあります。そのためパソコンは「完全に相続手続きが終わってから」処分することをおすすめします。

危険物

解体前の片付けでは、危険物も安全に処分しておくべきです。具体的には、以下のような物になります。

  • 農薬(除草剤を含む)
  • 灯油
  • ガソリン
  • 塗料
  • スプレー缶

危険物を残したまま解体した場合、発火・爆発といったリスクがあり、大変危険です。思わぬ事故を避けるためにも、きちんと処分しておきましょう。危険物にはそれぞれに専門の処分業者があります。

お手持ちの危険物と思われるものを集めてリストアップして、まとめて処分業者に処分を依頼することをおすすめします。

庭や敷地内にある不要物

庭にある不用品

建物の中だけでなく、敷地内の物も解体前に確認しておくことが大切です。

  • 物置の中の荷物
  • タイヤ
  • 農機具
  • 古い自転車
  • 庭石
  • 植木鉢
  • ブロックや資材

これらが残っていると、解体作業の邪魔になったり、追加費用が発生することがあります。できる限り自分たちで処分するようにしましょう。

そのほかの私物

衣類・寝具・雑貨類など、そのほかの私物も片付けるべき物になります。私物を片付けるには、自治体回収にゴミや資源物として出すのが簡単な方法です。また、大量にある場合や片付ける時間がない場合などは、不用品回収業者に一括処分を依頼する方法もあります。

なお、私物の中には、金銭価値が高い物も含まれていることがあります。たとえば、金・プラチナなどの貴金属類や宝石類、ブランド物のバッグや時計、着物や骨とう品などです。切手や古銭のコレクションなども、場合によっては買取してもらえることがあるので、買取業者に相談してみるとよいでしょう。

信頼できる解体業者に相談することがおすすめ

解体業者への相談

解体工事前の片付けは、信頼できる解体業者にアドバイスをもらって進めるのもよい方法です。どこまで片付けるべきか残していいかのアドバイスをもらえるため、安心して準備できます。 また、相談してから片付けることで、効率よく作業が進むため、労力や時間の節約になります。自己判断で進めてトラブルを起こさないためにも、信頼できる解体業者に相談しておきましょう。

実際に、信頼できる解体業者は、依頼者からの問い合わせに親身になって対応しており、口コミでの評価も抜群です。私たちウラシコでも、解体工事を多数お受けした実績がございます。解体工事前の片付けだけでなく、さまざまなご質問に丁寧に回答いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

解体工事前の片付けでは、残していい物と処分すべき物をきちんと把握してから取りかかると無駄がありません。残していい物はそのままにして、手間や費用を節約しましょう。なお、無用なトラブルを避けるためにも自己判断せず、信頼できる解体業者に相談することをおすすめします。

なお、私たちウラシコは、建物の解体工事で名古屋市周辺を中心に豊富な実績がございます。どんなに小さなご用件でも親身になってご相談に応じますので、まずは、お気軽にお問い合わせください。