ブロック塀は、従来からの一戸建てによく見られる外構です。最近では、経年劣化や防災上の理由により解体や別の塀に建て替えするケースが非常に増えています。
とはいえ、いざ解体しようとなっても、費用相場はどれぐらいか、どんな業者に依頼すればよいのかなど、何かと分からないこともあると思います。そこで今回は、ブロック塀の解体費用の相場や、解体の流れ。業者選びおよびポイントなどについて詳しく解説します。
ブロック塀の解体費用の相場
ブロック塀の解体費用の相場は、約10万~25万円が目安になります。ブロック塀の状態や範囲、周囲の条件にもよりますが、1㎡に付き5千~1万円程度と考えておきましょう。
なお、古いブロック塀で状態が悪い場合は、解体費用が多くかかります。ブロック塀を解体する際、崩れるリスクが高いため、慎重に作業する必要があるからです。
また、隣接する建物との間が狭過ぎる場合なども、重機が入ることができず手作業で進めることになり、手間と時間がかかることから解体費用が高くなります。
ブロック塀の解体費用の内訳
ブロック塀の解体費用の内訳は、主に人件費・運送費・廃材処分費・現場諸経費に分けることができます。
人件費
ブロックの解体費用の内訳として、人件費が挙げられます。1人に付き2~3万円程度が相場です。通常、ブロック塀の解体作業は複数人で進められるため、人数分の人件費がかかります。
一般的には、ブロック塀の解体工事が大規模になるほどスタッフの人数が増えます。したがって、人件費も比例して多くかかるのです。
また、工期が極端にタイトな場合は、突貫工事で人数を確保する必要があるため、その分の人件費が高くなります。
運送費
運送費とは、ブロック塀の解体で出る廃材の運送にかかる費用です。一般的には、解体費用の10~15%程度になります。
運送費は、廃材の量・処理施設までの距離および運送する車両の種類によって金額が異なります。大規模な解体工事ほど、また、処理施設まで遠距離になるほど運送費も高くなると考えてよいでしょう。
産業廃棄物処分費
産業廃棄物処分費とは、ブロック塀の解体によって出た廃材を適切に処分するための費用です。廃材処分費は、解体費用の20~30%程度が目安になります。
ブロック塀の解体で出た廃材は、産業廃棄物に当たります。したがって、廃棄物処理法に沿って、適切に処分することが必要です。
現場諸経費
現場諸経費とは、ブロック塀の解体工事に必要な諸経費のことです。主な内容は、以下をご覧ください。
- 安全対策費
- 工具や機材費
- 現場管理費
- 保険料
現場諸経費は、ブロック塀の解体工事の規模に比例して高くなるのが一般的です。また、解体工事の難易度によっても左右されやすいといえます。
例えば、細い道路に面している場合などは、道路使用許可とガードマンの配置が必要になるため、諸経費が上がります。
ブロック塀を解体する流れ
ブロック塀を解体する流れを、主なステップに沿って詳しく見ていきましょう。
解体業者を選ぶ
ブロック塀の解体工事を無事に完了させるためにも、以下のポイントを参考に信頼できる解体業者を選ぶことが大切です。
- ブロック塀の解体で豊富な実績がある
- 丁寧な作業と高品質な仕上がりで定評がある
- 現場視察をした上で正確な見積もりを行っている
また、複数の業者に見積もりを依頼して、比較検討することも重要です。ただし相見積もりは事前に相手に伝えるのがマナーになりますので、相見積もりであることを伝えてから見積もりを依頼しましょう。
現場視察や見積もりの依頼・契約
信頼できる解体業者を選んだら、次に現場視察や見積もりを依頼しましょう。都合のよい日時を指定すると、解体業者がやってきて現場視察を行い、見積もりを作成します。見積もりが届いたら、以下のようなポイントをチェックしましょう。
- 作成日・有効期限・社名・担当者名などの記載漏れがないか
- 依頼内容に沿って作成してあるか
- 正当な理由もなく相場以上の金額になっていないか
- そのほかに不明な点はないか
解体業者からの見積もりをチェックして金額に同意される場合、正式に契約を結ぶ流れになります。
解体工事前に近隣へ挨拶
ブロック塀の解体工事では、どうしても多少の騒音・振動・土ボコリが発生します。近隣に迷惑がかかるため、解体業者が事前に挨拶することが一般的です。近隣住民との間にワンクッション入れることで、思わぬクレームを防ぐことができます。
解体業者による近隣への挨拶の有無については、業者によって対応が異なるため、念の為事前に確認しておきましょう。なお、私たちウラシコでは挨拶と事前説明をを徹底しています。
解体工事の準備作業
ブロック塀の解体工事の準備作業として、以下のようなことを行います。
マーキング
マーキングとは、解体する場所としない場所に印をつけておく作業です。マーキングすることで、作業するべき場所が分かり、解体工事がスムーズに進みます。
養生処理
必要に応じて周辺の養生(養生シートで周辺を取り囲むなど)を行います。住宅密集地の場合、養生処理が非常に重要な工程になります。養生処理が甘いと近隣の方にご迷惑をおかけしてしまうからです。
コンクリートカッター入れ
コンクリートカッター入れとは、マーキングしたブロック塀に切れ目を入れておく作業です。コンクリートカッター入れを行うと、解体工事がさらにスムーズになり、キレイに仕上げることができます。
ブロック塀の解体工事本番
準備作業が完了したら、ブロック塀の解体工事に移ります。具体的には、ブロック塀をはつり重機(ブレーカーが一般的)で取り壊すのが一般的です。
細い路地に面した家など、はつり重機で対応できない場合は、手作業での解体工事になります。
なお、解体工事中は、土ボコリの飛散を防ぐために、適宜水をまきながら進められます。安全に作業を進める意味からも、小規模な解体工事であっても作業スタッフが2人は必要です。
廃材の回収および周辺の掃除
解体工事が終わったら、廃材の回収および周辺の掃除の段階です。廃材の回収時にも、騒音や土ボコリによる近隣への配慮を万全に進めていきます。
すべての廃材を回収し運搬車両に乗せ終えたら、周辺をキレイに掃除して終了です。最後に、依頼者と解体業者が立ち会いし、最終確認を行って完了となります。
まとめ
ブロック塀の解体費用の相場は、約10万~25万円になります。ただし、ブロック塀の状態や周囲の条件に大きく左右されるため、より詳しい金額は信頼できる解体業者に現場視察を依頼し、見積もりをもらって確認するとよいでしょう。
私たちウラシコでも、ブロック塀の解体を多数お受けした実績があります。ご不明な点がありましたら、何なりとお気軽にお問い合わせください。