「墓じまいをしたいけれど、どのくらい費用がかかるのか分からない」「なぜ墓石を撤去するだけなのに、さまざまな費用が必要なの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。墓じまいでは、墓石の撤去・処分だけでなく、閉眼供養や離檀に関する費用、場合によっては改葬先の費用なども発生します。
この記事では、墓じまいの費用が高くなる理由と、主な料金の内訳、費用を確認するときのポイントについて解説します。
墓じまいとは?

墓じまいとは、現在のお墓を撤去して更地に戻し、遺骨を別の場所へ移すことです。
単純に墓石を撤去するだけではなく、寺院や霊園への確認、遺骨の取り出し、供養、行政上の手続きなどが必要になる場合があります。そのため、墓じまいの費用は「墓石の解体費用だけ」と考えないことが大切です。
墓じまいにかかる主な費用

1.墓石の撤去・解体費用
墓じまいで大きな割合を占めるのが、墓石の撤去・解体費用です。墓石を解体し、基礎部分を撤去したうえで、発生した石材などを適切に処分します。
費用は、お墓の大きさや設置場所、墓石の量、作業環境などによって変わります。特に注意したいのが、重機が使えるかどうかです。
墓地まで重機や車両が入れない場合、作業員が手作業で墓石を運び出す必要があり、作業時間や人件費が増えることがあります。また、階段が多い場所や斜面にある墓地なども、費用が高くなる場合があります。
2.閉眼供養・魂抜きの費用
墓石を撤去する前に、僧侶に依頼して「閉眼供養」などを行うケースがあります。これは、墓石に宿るとされる仏様などに対して、墓石を撤去することを伝えるための供養です。
僧侶へのお礼としてお布施を渡すのが一般的ですが、金額は宗派や寺院、地域などによって異なります。事前に寺院へ確認しておくと安心です。
3.離檀料
寺院の墓地からお墓を移す場合、檀家を離れる「離檀」が必要になることがあります。この際に寺院から離檀料を求められるケースがありますが、法律上、一律に決められた金額があるわけではありません。
寺院との関係や地域によっても異なるため、墓じまいを決めたら、いきなり撤去業者に依頼するのではなく、まず寺院へ相談することが重要です。
4.遺骨の供養・改葬費用
墓じまいで取り出した遺骨は、その後どこで供養するのかを決める必要があります。新しい墓地へ移す場合だけでなく、納骨堂や永代供養墓などを選択する方法もあります。当然ながら、選択する供養方法によって必要な費用は大きく変わります。
そのため、墓じまい全体の予算を考える際には、「今ある墓を撤去する費用」と「新しい供養先にかかる費用」を分けて考えることがポイントです。
墓じまいの費用が高くなりやすいケース

墓じまいの費用は、すべてのお墓で同じではありません。例えば、
- 墓石が大きい
- 墓地が広い
- 墓地まで車両が入れない
- 階段や斜面がある
- 石材の搬出距離が長い
- 地中の基礎部分が大きい
- 複数の墓石を撤去する
といった場合は、作業量が増えるため費用が高くなる可能性があります。そのため、電話だけで金額を判断するのではなく現地を確認してもらったうえで見積もりを取ることが重要です。
墓じまいの費用を抑えるには?

費用を抑えたい場合は、まず複数の業者に相談して、見積もりの内容を比較しましょう。ただし、単純に「一番安い業者」を選べばよいとは限りません。
見積もりを見る際には「何が料金に含まれているのか」を確認することが大切です。
例えば、墓石の撤去費用だけが安くても、運搬費や処分費などが別料金になっている場合があります。「解体・搬出・処分まで含まれているのか」「追加料金が発生する可能性はあるのか」などを事前に確認しておきましょう。
まとめ|墓じまいは総額で考えることが大切
墓じまいでは、墓石の撤去費用だけでなく墓石の解体・撤去費用+閉眼供養+離檀に関する費用+新しい供養先の費用などが必要になる場合があります。
特に墓石の撤去費用は、墓地の立地や作業環境によって大きく変わります。「墓じまいの費用が高い」と感じたときは、まず見積もりの内訳を確認し、どの作業にいくらかかっているのかを把握しましょう。
また、寺院への相談や必要な手続きなど、墓石の撤去以外にも準備が必要です。墓じまいを検討している方は、早めに寺院や専門業者へ相談し、自分のケースではどの程度の費用が必要になるのか確認しておくと安心です。

