解体費用が倍になることがあると耳にして、不安に感じていらっしゃるのではありませんか?建物の解体費用は、さまざまな条件により金額が上下するため、一概にいくらでできるとはいえないのも事実です。 

とはいえ、どんなことで追加料金を請求されるのかなど、よく分からないこともあると思います。 そこで今回は、解体費用が追加になるケースについて詳しく見ていきます。業者からの請求書を見て困らないためにも、ぜひ参考にしてみてください。 

解体費用が追加されるのはどんなケース? 

早速、解体費用が追加されるのがどんなケースがあるか、具体的にご紹介します。

手作業による解体が必要な場合

手作業解体

手作業による解体になると、解体費用が追加されることがあります。解体工事では、効率よく進めるために専用の重機を使うのが一般的です。現場の道路が極端に狭いなど何らか理由で重機が使えない場合は、手作業で進めることになり、手間や時間が多くかかってしまいます。 

手作業で行うべき部分が増えるほど、スタッフを多く確保する必要があり、人件費も比例して増えるのです。たとえば、重機を使えばスタッフ2人×1日の作業で完了する場合でも、手作業になると、スタッフ4人×2~3日かかることもあります。 

住宅密集地などでの解体

住宅密集地の解体

解体費用が追加されるケースの一つに、住宅密集地などでの解体が挙げられます。住宅密集地などでは、近隣の建物のとの距離が近過ぎて、周囲への騒音・振動・土ボコリへの配慮を念入りに行う必要があるからです。 

重機を使って一気に解体すれば、大きな騒音や振動・多くの土ボコリが発生し、近隣へ迷惑がかかります。また、思わぬクレームが出ることも想定できるでしょう。こうしたケースでは、慎重に作業を進める必要があるため、解体費用が多くかかるのです。 

残置物が大量にある

残置物

建物の内部に残置物が大量にあると、解体費用が跳ね上がります。残置物とは、建物の所有者や借り主がそのまま放置してしまった物品です。  残置物が大量にあると、種類ごとに仕分けて処分するだけでも大変な作業になります。実際に、残置物が大量にある物件では、かなりの追加費用が発生します。

地中埋蔵物が発見された

  地中埋蔵物

解体工事で以下のような地中埋蔵物が発見された場合、解体費用が追加されることがあります。 

  • 古い建築廃材
  • 古井戸や浄化槽
  • 古い基礎や杭
  • 大きな岩や石 

地中埋蔵物をそのままにすると、建物を建築する際に、基礎がうまく築けないことがあるため、注意してください。また、土地を売却もしくは賃貸に出した後でトラブルになりやすいといった点からも、おすすめできません。 

アスベスト除去が必要 

アスベスト除去

古い建物を解体する場合、アスベスト除去が必要になると、追加料金が発生します。アスベストは、石綿とも呼ばれる物質です。アスベストを吸い込むと肺の内部に長期にわたって滞在し、肺線維症(じん肺)や悪性中皮腫、肺がんの原因になり、命を落とすこともあります。 

アスベスト除去は、事前検査から除去作業まで、高度な専門知識と技術力が問われます。したがって、実績豊富な専門業者に依頼することが大切です。 

見積もり後に追加で作業を依頼した 

解体工事の追加作業

解体費用の追加料金が発生するケースとして、見積もり後に追加で作業を依頼したパターンが挙げられます。業者が見積もりを出した後に、追加で作業してもらうように依頼した場合などです。 当然ながら、追加で作業した分の料金が上乗せされます。

なお、見積もり後に追加で作業を依頼した場合は、思わぬトラブルを避けるためにも、追加費用をうやむやにせず、見積もりを出し直してもらうことが大切です。 

業者のミス 

解体業者の見積もりミス

解体費用が見積もり時より大幅に多くなるケースとして、業者のミスが理由の場合もゼロではありません。業者が間違って低く見積もってしまったばかりに、実際に多額の追加費用が発生してしまうのです。 

うっかりミスもありますが、業者の経験不足・実力不足が原因となっていることもよくあります。いずれにしても、業者のミスによって追加料金を請求した場合は、正当な理由がない限りは支払う義務はありません。 

解体費用の追加料金を抑える方法は? 

解体工事の追加料金

解体費用の追加料金を抑えるには、以下のような方法があります。 

残置物の処分を自分たちで行う 

解体費用の追加料金を抑えたい場合は、まずは残置物の処分を自分たちで行いましょう。残置物の物量を減らすことで、追加料金の発生を防げます。 

ただし、孤独死の物件で現場の汚れや臭いがひどい、大量にあって仕分けや処分が大変過ぎるといった場合は、無理をしてはいけません。残置物の処分に膨大な時間や手間がかかって疲労してしまいます。

追加料金が発生する場合の取り決めをしておく 

追加料金が発生する場合に備えて、事前に取り決めをしておくこともよい方法です。業者の中には、依頼者に告げずに作業を進め、後日追加料金を請求してくることがあります。 

正当な理由があって追加料金が発生するのであれば、、実際に作業する前に説明を受けることで、納得できるものです。そのためにも、業者とよく相談して取り決めをしておくとよいでしょう。 

料金体系が明確な業者に依頼する 

解体工事は、料金体系が明確な業者に依頼しましょう。反対に、激安さだけを強調してくる業者は注意してください。ごく基本的な工事だけの料金を提示して激安に見せて契約を取り、後日何かと理由を付けて高額な請求をしてくることがあります。 

目先の安さだけに飛びついてしまった結果、安く済むはずが反対に高く付いたのでは困ります。前述したように、料金体系が明確な業者に依頼し、納得した上で契約することがおすすめです。 

まとめ 

解体工事の追加料金について

建物を解体する際、さまざまな理由により追加料金が発生することがあります。場合によっては、解体費用が倍になることもあるので注意が必要です。まずは、どんなケースで追加料金が発生しやすいかを理解し、信頼できる業者に相談してみるとよいでしょう。 

なお、私たちウラシコでは、数多くの解体工事をご依頼いただいております。明確な料金システムがあるため、ご心配は不要です。ご予算などのご相談も含め、まずは、お気軽にお問い合わせください。