古い日本家屋には、土蔵があることが多く見られます。土蔵だけの解体でも、家屋の建て替えや売却などで同時に解体するにしても、費用相場を知ってからのほうが安心できるものです。
そこで今回は、土蔵解体の費用相場について詳しく解説します。一般家屋の解体とどんな点が違うのか、どんな注意点があるのかなども含めて、ぜひ参考にしてください。
土蔵とは?

土蔵とは、漆喰や土壁で作られた、昔から存在する蔵のことです。盗難や火災に備えて庭などに作られ、主に倉庫として使われてきました。
現在でも、酒蔵・米蔵として土蔵を使っているケースが多く見られます。風情のある外観を活かして、街づくりの観光の目玉としているところもあるほどです。また、古い土蔵は、場合によっては文化財登録をされていることもあります。
土蔵解体の費用相場は?

土蔵解体の費用相場は1坪3.5万~10万円程度です。坪単価だけで見ると一般家屋を解体する場合とほぼ変わりませんが、総費用については土蔵の状態・条件によって異なります。
構造による違い
土蔵の構造は、主に木造、レンガ造・石造、鉄筋コンクリート造の3種類に分けられます。このうち、最も安いのが木造、最も高いのが鉄筋コンクリート造です。
木造は解体が簡単で、廃材処分も安価に済みます。一方で、鉄筋コンクリート造は解体に時間がかかり、廃材の処分費用も高くなるからです。レンガ造・石造は、その中間になります。
そのほかの要因
そのほかにも、以下のような要因により相場よりも費用が高くなることがあります。
- 立地条件:隣接する建物との距離が近過ぎる、周囲の道やスペースが狭くて重機が入れない
- 土蔵の状態:劣化が進んでいて倒壊の危険性がある、残置物が多い(処分費用が多くかかる)
また、解体費用は、業界内で統一されていないため、解体業者によっても異なります。
土蔵の解体費用を抑える方法

土蔵の解体費用を抑えるには、以下のようなポイントを参考にしてみてください。
不用品・残置物を自分で処分する
土蔵に不用品や残置物が残っている場合は、できるだけ自分で処分することで解体費用が安くなります。土蔵には、もう使わなくなったものがたくさん保管されていることが多いでしす。まずは、処分すべきものと残しておくものを仕分けしてみてください。
骨とう品など、金銭価値が高いものは売却を検討することをおすすめします。そのほか、特に思い入れがない、金銭価値がないものは、適切な方法で自治体回収に出すなどの方法で処分しましょう。
ただし、あまりにも物量が多い、汚れがひどいといった場合は、自分たちだけで処分するのは時間も手間も大幅にかかるため、おすすめできません。
相見積もりで比較検討する
評判のよい解体業者を複数選び、相見積もりを出して相場をチェックしましょう。見積もりだけであれば、複数の解体業者に依頼するのはルール違反ではありません。
ただし、やみくもに依頼するのではお互いに時間と手間の無駄になるだけなので、あらかじめ以下のポイントを満たした、信頼できると判断できる解体業者を2~3社程度に絞って依頼すると良いと思います。
- 土蔵解体で豊富な実績がある
- 丁寧な作業と仕上がりのよさで定評がある
- 現場視察や見積もりは原則として無料
- 分かりやすくてリーズナブルな料金システムを確立している
- 都合のよい作業スケジュールを最大限考慮してもらえる
- スタッフの対応が丁寧で感じがよく、顧客からの評判もよい
- アフターサービスが手厚い
なお、私たちウラシコも名古屋市周辺を中心に、土蔵解体を多数お受けした実績がございます。何か分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。
自治体などの補助金制度を利用する
そのほかにも、自治体によっては土蔵の解体で補助金制度を利用できることがあります。土蔵も空き家と同じく、古いまま放置されることで、倒壊のリスクや景観の悪化などさまざまな問題が懸念されているからです。
まずは、お住まいの自治体のホームページなどで土蔵の解体に使える補助金制度がないか確認してみるとよいでしょう。もしくは、地域に根付いた、信頼できる解体業者に相談してみるのもよい方法です。
まとめ

土蔵解体の費用相場は1坪3.5万~10万円です。ただし、土蔵の床面積や構造、そのほかの条件によっても異なります。古い土蔵をそのまま放置するとさまざまなデメリットがあるため、信頼できる解体業者に相談して早めに解体しましょう。
私たちウラシコでも、名古屋市周辺を中心に土蔵解体を数多くお受けした実績があり、大変ご好評をいただいています。まずは、お気軽にお問い合わせください。

