自宅や店舗の駐車場をつくるとき、「どんな舗装がいいの?」と迷う人は多いものです。アスファルトやコンクリート、砂利や人工芝など、種類によって費用・見た目・耐久性が大きく変わります。

「すぐ使えるようにしたい」「できるだけ長持ちさせたい」「おしゃれな外観にしたい」

駐車場舗装を選ぶときは、目的に合わせた選択が大切です。今回は代表的な5つの舗装方法をわかりやすく比較します。それぞれの特徴を知ると、あなたの暮らしに合った舗装が見つかりますよ。

駐車場舗装の主な5種類と特徴

駐車場舗装

まずは、よく使われる5つの舗装方法をまとめて見てみましょう。特徴を知ることで、コストと耐久性のバランスを判断しやすくなります。

舗装の種類 費用目安(㎡) 耐久性 見た目の印象
アスファルト舗装 約5,000円前後 黒くシンプル
コンクリート舗装 約10,000〜14,000円 明るく上品
インターロッキング舗装 約12,000円前後 おしゃれで個性的
砂利舗装 約2,000〜4,000円 × ナチュラル
人工芝舗装 約6,000〜9,000円 緑が映える自然風

費用と耐久性には一定の関係があります。安価な砂利は耐久性が低く、反対にコンクリートは高価でも長持ちします。ただし、用途や見た目の好みによって「最適な選択」は変わります。ここからは、それぞれの舗装について詳しく見ていきましょう。

アスファルト舗装|コスパとスピードが魅力

アスファルト舗装

アスファルト舗装は、道路でもおなじみの黒い舗装。コストが安く、短期間で仕上がることから、駐車場舗装工事の中でも人気があります。

メリット

  • 1㎡あたり約5,000円前後とリーズナブル
  • 施工後すぐに使用でき、工期が短い
  • 水はけが良く、雨の日も快適
  • 走行音が静かで、住宅街にも向いている

デメリット

  • 夏場は熱を吸収しやすく、表面が熱くなりやすい
  • 5〜10年ほどでひび割れや劣化が始まる
  • 定期的なメンテナンスが必要

近年は、雨水を地面に浸透させる透水性アスファルトや、熱を反射して表面温度を下げる遮熱性アスファルトなどの改良型も登場。見た目よりも「機能性や費用」を重視する人に選ばれています。

こんな人におすすめ:できるだけコストを抑えて、広い面積を早く仕上げたい人。工期を短くしたい事業者にも向いています。

コンクリート舗装|長く使える定番スタイル

コンクリート舗装

コンクリート舗装は、耐久性・見た目・メンテナンス性のバランスが取れた定番です。住宅の駐車場では広く採用されており、長く安心して使いたい人に選ばれています。

メリット

  • 10年以上の耐久性があり、メンテナンス頻度が少ない
  • 表面温度が上がりにくく、夏でも快適
  • 明るい色で清潔感があり、外観を引き立てる

デメリット

  • 初期費用が高く(約10,000〜14,000円/㎡)
  • 乾燥期間が必要で、施工後すぐは使えない
  • 気温変化や地盤の動きで、ひび割れが生じることがある

派生タイプには「スタンプコンクリート」があり、レンガや石畳のような模様を再現できます。デザイン性を高めたい場合におすすめです。

こんな人におすすめ:長く使いたい人、清潔感のある駐車場にしたい人。初期費用がかかっても、メンテナンスコストを抑えたい人に最適です。

インターロッキング舗装|おしゃれさと機能性を両立

インターロッキング舗装

インターロッキング舗装は、色や形の異なるブロックを組み合わせるデザイン性の高い舗装です。住宅や庭との統一感を出しやすく、見た目を重視する人に人気があります。

メリット

  • デザインが自由で、色・形の組み合わせを楽しめる
  • ブロックの隙間から雨水が浸透し、水たまりができにくい
  • 破損した部分だけ交換でき、補修が簡単

デメリット

  • 費用が高め(約12,000円/㎡)
  • 下地施工が悪いとデコボコが発生しやすい
  • 雑草や砂が入り込むと見た目が悪くなる

ブロックの種類によって、洋風にも和風にも仕上げられます。ナチュラルな家にも、モダンな外構にもマッチする万能な舗装です。

こんな人におすすめ:住宅や庭の雰囲気をおしゃれに統一したい人。デザインと実用性の両方を求める人にぴったりです。

砂利舗装|費用を抑えたい人におすすめ

砂利舗装

砂利舗装は、最も安価で手軽な駐車場舗装工事です。整地して砂利を敷くだけなので、DIYでも可能です。

メリット

  • 施工費が安く(約2,000〜4,000円/㎡)、工期も短い
  • 歩くと音が出るため、防犯効果がある
  • 砂利の種類によっては自然な雰囲気を演出でき、庭や緑と調和しやすい

デメリット

  • 車の出入りで砂利が動き、タイヤ跡ができやすい
  • 飛び石で建物や車を傷つけるおそれがある
  • 定期的な補充や雑草対策が必要

防草シートを敷いてから砂利を入れると、雑草が生えにくくなります。和風の家や自然素材の外構と組み合わせると、温かみのある印象になります。

こんな人におすすめ:費用を抑えたい人、仮設の駐車場をつくりたい人。ナチュラルな雰囲気を楽しみたい人にも向いています。

人工芝舗装|見た目を重視したい人に

人工芝舗装

人工芝舗装は、緑の人工芝を敷いたデザイン性の高い舗装です。駐車場でありながら、庭のような自然な雰囲気を演出できます。

メリット

  • 一年中美しい緑を保てる
  • 雑草が生えにくく、天然芝より手入れが簡単
  • 防草シートと併用すれば、メンテナンスがさらに楽

デメリット

  • 車の重みでへたりやすく、5〜10年で張り替えが必要
  • 雨の日は滑りやすい
  • 安価な製品は劣化が早い

費用は約6,000〜9,000円/㎡。コンクリートより安く、庭と一体感を出したい人に人気です。駐車場専用の厚手タイプを選ぶことで、耐久性もアップします。

こんな人におすすめ:見た目を重視し、ナチュラルな雰囲気を演出したい人。季節を問わず緑を楽しみたい人に向いています。

目的別おすすめ|あなたに合う舗装は?

ここまで5つの舗装方法を紹介しました。最後に、目的別のおすすめを整理してみましょう。

希望・目的 向いている舗装
費用を抑えたい アスファルト/砂利
長く使いたい コンクリート
おしゃれにしたい インターロッキング/スタンプコンクリート
自然な雰囲気にしたい 人工芝/砂利

たとえば、毎日複数台を出し入れするご家庭なら耐久性重視のコンクリートが安心。一方で、週末だけ使う別荘なら費用を抑えた砂利舗装でも十分です。

また、タイヤが通る部分だけコンクリートにして、間に砂利や人工芝を組み合わせる方法もあります。このような「ハイブリッド施工」なら、コストとデザイン性を両立できますね。

まとめ

駐車場舗装の選び方

駐車場舗装を選ぶときは、コスト・耐久性・見た目のバランスを意識しましょう。「安さを優先するのか」「長持ちを重視するのか」「外観をおしゃれにしたいのか」目的をはっきりさせることで、最適な方法が見えてきます。

施工前には、必ず複数の業者に見積もりを取り、金額だけでなく提案内容も比較しましょう。 同じ舗装工事でも、下地処理の方法や使用する材料によって仕上がりが大きく変わります。

自分にピッタリ合った駐車場をつくることで、暮らし全体も快適になります。この記事を参考に、あなたにぴったりの舗装方法を見つけてください。ウラシコでは、駐車場の解体・施工、届出の代行や近隣挨拶まで、自社一貫体制で幅広く対応しております。ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。