井戸の撤去方法や費用についてのご相談をウラシコでも多くいただいています。上水道が普及した今でも井戸が残っている家は多く、実家の解体や空き家整理の際に「お祓いは必要?」「どう埋め戻す?」「費用はいくら?」と迷われる方がほとんどです。

今回はウラシコの現場経験をもとに、井戸撤去の方法・費用の目安・お祓いの要否・埋め戻しの流れを端的に分かりやすく解説します。井戸の扱いで不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

井戸撤去の費用の目安

井戸撤去の費用の目安

ここでは、井戸を撤去する場合にどれぐらいの費用がかかるか、詳しく見ていきます。

井戸を埋め戻すだけなら8万円程度が目安

井戸の撤去は2立米クラスで4.5~8.0万円になります。付帯する作業を考慮すると、8万円〜10万円程度が目安相場になります。実際にはさまざまな条件によって、総額が異なります。 以下は費用が上がるよくあるパターンです。

井戸の傷みがひどい

古い井戸などで痛みがひどい場合は、安全を確保しつつ、より慎重に撤去作業を行う必要があります。そのため、一般的な費用相場よりも高くなる場合があります。

井戸の周囲に障害物がある

井戸の周囲に障害物があるケースでは、障害物を撤去した後、もしくは、避けながらの作業になります。したがって、オプション費用が発生することが多く、費用が高くなるのです。また、近隣の建物との距離が近過ぎる場合も、養生をきちんと行う必要があり、オプション費用として上乗せされることがあります。

井戸の周辺の地盤が軟弱

井戸の周辺の地盤が軟弱だと、重機の重みだけでも地盤沈下する可能性があることから、作業の難易度が上がります。さらに、井戸を撤去した後の聖地費用も多くかかると予測できるため、総費用が多くなります。

廃材が大量に発生した

井戸の撤去に伴う廃材が大量に発生した場合も、上乗せ費用が請求されることが多くなります。井戸の撤去に伴う廃材は、産業廃棄物として扱われるため、規定の方法で回収・処分しなければならないからです。

産業廃棄物の回収および処分は、産業廃棄物収集運搬許可を得ている解体業者に依頼することが原則になります。井戸の撤去を相談する際に、解体業者に許可を得ているか必ず確認してみてください。

家屋の解体と同時に撤去する場合の費用目安

家屋の解体と同時に撤去する場合の費用目安

井戸だけでなく、家屋の解体と同時に撤去する場合もあるでしょう。家屋の解体と同時に井戸を撤去する場合は、費用相場よりもやや安くなる傾向が見られます。 家屋の解体と同時に行う場合、井戸の撤去費用の相場は3万~5万円程度で済むことが多くなります。

正確な金額を知りたい場合は信頼できる解体業者に相談を

正確な金額を知りたい場合は信頼できる解体業者に相談を

井戸の撤去費用の正確な金額を知りたい場合は、信頼できる解体業者に相談することをおすすめします。信頼できる解体業者では、多くの場合、現場視察を見積もりは無料で行っているため、問い合わせてみるとよいでしょう。

なお、私たちウラシコでも、井戸の撤去で多くの実績があり、おかげさまで大変ご好評をいただいています。ご都合のよい日にちで現場視察を行い、詳細にわたる見積もりをお出しいたしますので、まずは、お気軽にお問い合わせください。

井戸の撤去は自分ではできない

井戸の撤去は自分ではできない

井戸の撤去を自分でやろうとするのは、やめましょう。井戸は、単に地面を深く掘り下げているだけではないからです。地下水脈とつながっているため、適切な方法で進めていかないと、さまざまな問題が発生します。 また、作業中に誤って転落するといったリスクもあります。井戸を確実かつ安全に撤去するには、専門業者に依頼しましょう。

井戸を撤去する手順

井戸を撤去する手順

井戸のお祓いを行う

井戸を撤去するときには、お祓いを行うのが一般的です。井戸のお祓いは、生活に欠かせない水を使わせていただいたことに対し、水の神様に感謝を示すために行います。お祓いの費用目安は、3万~5万円程度です。 

お祓いは、法律で決められているものではありません。しかし、戸に関しては比較的多くの方が、お祓いを行ってから解体を行います。。お祓いは地域の神社に直接依頼するか、解体業者を通じて依頼してもらいましょう。

水抜きを行う

次に、井戸の水抜きを行います。内部にたまっている水をすべてくみ上げ、溜まっているゴミを取り除く作業です。長く使っていない井戸ほどゴミや泥が大量に溜まっているため、水抜きの際に取り除いてキレイにします。

井戸の「息抜き」を行う

井戸を撤去する際、お払いと同時に息抜きを行います。息抜きの費用相場は、5千円程度です。井戸の息抜きを行う目的は、以下のようなものがあります。

  • 井戸の内部に溜まったガスを抜く
  • 地盤沈下を防ぐ
  • 水の神様の通り道を作る

息抜きも、お祓いと同様、法律で義務付けられているわけではありません。しかし、上記のような意味から、行うのが一般的になっています。息抜きは、井戸の底から竹や塩化ビニール製のパイプを通す作業です。パイプは、井戸の撤去後、半年~1年程度で除去して構いません。

井戸を埋め戻す

お祓いおよび息抜きが完了したら、次は井戸を埋め戻す作業です。現在、井戸を埋め戻すには、再生砕石や再生砂などが使われています。井戸を掘る前の状態に戻すのが理想的ですが、実際には困難なため、こうした方法を取っているのです。

また、単に埋め戻すだけでは地盤沈下などの原因になります。適当に作業すると土壌汚染や地下水脈への悪影響も考えられるため、専門的な知識が必要な作業です。

井戸枠の撤去および整地を行う

井戸の埋め戻し作業が終ったら、井戸枠を撤去します。井戸枠を残しておくこともできますが、井戸枠の重みにより地盤沈下が起こることがあるため、特別な事情がない限りは撤去することがおすすめです。

井戸枠の撤去が終わったら、聖地を行います。キレイに聖地したら、依頼者と解体業者の両者で作業内容と現場確認を行って完了です。

まとめ

井戸を撤去する方法や費用相場について

今回は、井戸を撤去する方法や費用相場についてご紹介しました。井戸の撤去の費用相場は、10万円程度が目安です。しかし、実際にはさまざまな条件によって金額が異なることから、信頼できる解体業者に現場視察と見積もりを依頼してみることをおすすめします。

私たちウラシコでも、古い井戸の撤去についてのご相談をお受けしています。名古屋市周辺を中心として長年にわたり豊富な実績があり、おかげ様で多くの皆さんからご信頼をいただいておりますので、お気軽にお問い合わせください。